アローラベトベトンが好きだ! 『ポケットモンスターサン・ムーン』推しを語る
初期のチート?!
カラフルベトベトンは強くてキュート!
『ポケットモンスター サン・ムーン』(制作:株式会社ゲームフリーク)。
このシリーズの舞台は「アローラ地方」というハワイを彷彿とさせる、複数の島からなる自然豊かな土地である。
この地方には旧作のポケモンたちも複数登場するが、その一部にはアローラ地方の環境に適応するため、姿形や性質を変えたものもいる(作品ではこの現象にリージョンフォームという名をつけている)。
ナッシーはのびのびと育てる環境によって首が大きく伸び、身長は元の5倍になった。
ライチュウは宙に浮けるようになったが、ふわふわのパンケーキを食べたことが要因という説が有力らしい。
そしてまた、毒々しい紫色とヘドロのようなドロドロとした身体が特徴のポケモン・ベトベトンもアローラ地方で変貌を遂げている。
※僕はウルトラサン・ムーンをプレイできていないので、本記事で扱うアローラベトベトン等に関する情報はサン・ムーン時点でのものです。ご容赦ください。
まず見た目から言うと、紫一色だった通常ベトベトンとは異なり、アローラベトベトンの身体には、緑、濃紺、黄、そしてショッキングピンクという衝撃的な地層が出現している。
人口増加の影響で発生したゴミ問題を解決するためよそから持ちこんだものが、ゴミを食らううちにこの姿になったらしい。
なるほど観光地ともあれば色とりどりなゴミが出てくるということだろうか。
何にせよ、アローラベトベトンは、自然豊かな大地を温存するためになくてはならない影のヒーローだ。
そう考えるとカラフルさも一気に愛らしいものに見えてくる。
もし今この現代社会に彼らが出現したとしたら、原宿を歩く10代の女の子全員から「一緒に写真撮って!」と言われることだろう。ananの表紙をソロで飾ると思って間違いないし、109のイメージキャラクターに起用されることは決定事項。
もちろん変化はそれだけではない。
通常ベトベトンは「とにかく鼻が曲がるほど臭い」とポケモン図鑑にも記載されるほどの悪臭の持ち主であったが、アローラベトベトンには体内に毒素を凝縮する性質があるため、何と臭いがしないらしい!
一気に親しみやすいキャラクターへと変化した。
ポケリフレというポケモンと直接触れあうモードでも、撫でたり食べ物をあげたりすると満天のスマイルで、両手をあげて縦にビョイーンと伸びてくれる。まあ、この愛嬌は通常ベトベトンも同様のものを持ちあわせているのだが。
しかし僕が惚れたのはこのような「可愛らしさ」だけではないのだ!
アローラベトベトンに惚れた最大のポイント。それは「めちゃくちゃに強い」ということなのだ!!!!!!
サン・ムーンにおいて、ベトベトンの進化前であるベトベターと出会えるのは序盤も序盤。手持ちポケモンが10レベルを超えるか超えないかていどの段階だ。
はっきり言おう。
お前はこんな場所で出てきていいスペックの持ち主じゃない!!!!
後半で初めて会って「こんな便利ポケモンがっ?!」ってなるべきだろうが!!!! リーグの直前で初邂逅でも十分だよ!!!!!
怒りに乗せて搭載しすぎのスペックを紹介しよう。
- 2倍ダメージとなる弱点のタイプをひとつしか持たない(※2倍ダメージを食らうのは地面技のみ)
- 毎ターン回復の便利すぎる道具・「くろいヘドロ」を持っている(※くろいヘドロ=毒タイプのみ持てる版の「たべのこし」)
- 攻撃しつつ毒状態にする特性・どくしゅを持っている(※物理攻撃をしたらorされたら、一定の確率で相手に毒の状態以上を与える)
こんなことは言いたくないが。
………………バカか!!!!!!!!!!
何でほぼ「ぼくのかんがえた さいきょうのポケモン」なのに旅初めてばかりのドペーペーと出会わせるんだよ!!!!!!
最初の村から一歩踏み出した最初の草むらで、「げきりん」と「はかいこうせん」を覚えたカイリューと出会っちゃったくらいの衝撃だった。
調べたところ「くろいヘドロ」を持っているのは5%の確率。特性は「どくしゅ」以外にもあと二つパターンもある。
冒険ビギナーが彼らと出会う確率はそれなりに低いが、裏を返せば、あるていど散策しただけで「げきりんカイリュー」を手に入れられるわけである。
しかもどうやらウルトラサン・ムーンでは、ここからさらに強くなっているそうです。
いやいや。ゲーフリさんよ。あなたがたは……。
強さの!!!!!! 調整が!!!!!! できないのかよおおお!!!!!!!!!!!!!
……とは言え僕は幸運にも「くろいヘドロ持ちどくしゅアローラベトベター」と序盤で出会い、手持ちに加わっていただくことができた。
ドラゴンボールで例えれば、出会いたてのヤムチャにピッコロとベジータとフリーザをぶつけるようなものである。最高にイケイケだったころのヤムチャが一瞬で塵と化すのである。ヤムチャ可哀想。
とはいえ手にしてしまった最強のカードを使わぬ手はない。とにかく戦闘に出てもらってじゃんじゃん経験値を稼いでもらった。僕のアローラベトベター(後にベトベトン)さんはたぶん一回も瀕死になってない。
かッッッッッッッッッこよ…………………………。
こんな風にして、強くてキュートなヒーローに僕は虜となった。
そして時は流れ……。
ポケットモンスターシリーズは、新たな舞台での冒険を我々に届けようとしている。
『ポケットモンスター ソード・シールド』だ。
この土地にもベトベトンさんが登場するかは現時点で僕は把握できていないが、まあアローラ地方での姿と銘打っている以上、出現はしないと見ておいたほうがいいだろう。
ただ土地によるポケモンの性質変化(=リージョンフォーム)システムそのものは引き継がれるようだ。
記事の執筆時点で判明しているのは、ポニータ、ジグザグマとマッスグマ、そして……マタドガス。
マタドガスはどく・フェアリータイプへと変化している。
汚い空気を体内に取りこんで栄養源とし、綺麗な空気を頭部のシルクハットのような形状の煙突部分から吐き出す。
何故このマタドガスがフェアリータイプかというと、イギリスの「フェアリー式」という機関車へのオマージュ説が有力のようだ。
フェアリー式とは、2台の煙突のついた機関車を背中あわせにしたような形のもの。
2台の煙突がある様は、2つのシルクハットから煙を出すこの新しいマタドガスにそっくりだ。
ちなみに公式で明言はされていないが、ソード・シールドの舞台のモチーフはイギリスらしい。
めちゃくちゃ考えられてるじゃん………………。
僕、作りこまれている設定大好き……。
ちなみに初期作である赤緑版では、赤版ではマタドガスの進化前のドガースはふつうに出現するが緑版では出現率が低い、一方ベトベターは赤版では出現率が低いが緑版では普通に出現する、といった風に対の関係になっている。
要はマタドガスはベトベトンと関係が深いポケモンなのだ。
……これはもう……。
推すしかないですね………………。
*アローラベトベトンの解説(サン・ムーン公式サイト)→【https://www.pokemon.co.jp/ex/sun_moon/pokemon/161014_08.htmlベトベトン(アローラのすがた)|『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト】
*リージョンフォーム版マタドガス(ガラルマタドガス)の解説(ソード・シールド公式サイト)→【マタドガス(ガラルのすがた)|『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト】
*ガラルマタドガス=フェアリー式機関車説について言及したお方→【.ひほむら on Twitter: "ツイッターで他の人が言ってたので実際に調べたけど、マタドガスがフェアリータイプになった理由がよく考えられててしゅごい…… "】