コボレ恥之介と 石の下でさざめく記事たち

元・マンガ家志望。小説・映画・漫画の感想や表現技法の勉強、自作品の批評など。僕がアウトプットするためのブログです。

セクシャリティは揺れる。『ぼくは性別モラトリアム』(からたちはじめさん、幻冬舎)感想

 

私の話じゃねぇかッ……となる箇所が多々。マイノリティさんのエッセイは「この感覚私にもあるなぁ」と思うことが多いなと思う。

だからって私がマイノリティの方の助けになれる味方になれることとはまっったく違うけど……そこは置いておくとして。

 

1章02の話、ほしがる人にあげたいのすげーーーーーーーーーーーーーーーーーーー分かる。そうそう、大小じゃなく「ある」って概念が嫌なんだよね!

(追記:人にあげられるほど見事なものではまったくないと気づき、まあ「ある」って状態でもいいかと思ってきた)

 

私は女性ものの服着るの好き。ロングスカート好き。男体になってもスカート履きたい。化粧も一応はしたい人。ただ化粧に全然詳しくない。最低限それっぽくなっててくれたらいいなくらい。

 

私の違和感っていつからなんだろう。小中高とほとんど気にした記憶ないし、遅いほうだと思う。

 

私も女の子になろうキャンペーンやってた時期あったなー。私の女装好き(私は自分が女性物の服を着ることを女装と呼んでいる)はそのころの名残もある。でも殿方とつきあうのはやっぱいたしかねるなって感じかも。殿方に恋愛感情を持つことができていたころは「私もみんなと同じなんだ!」っていう安心感に固執してた気もする。その殿方を通して「男体を持った私自身」を見ていた気もする。純然たる恋愛感情としての側面もあったとは思うけど。そういう屈折も含めて恋愛と呼ぶんだよと言われたらそれまでなんスけど。

下手に殿方に恋愛をした過去があるからこそこういうの言いづらかったんだよね~……。

 

こんなこと言ったわりに私は男体になりたい的な気持ちがそこまで大きくはない。身体的な性別がない形が理想かも。自分の性自認が100%女じゃないのに身体的な性別が100%女ってのが何か薄気味悪ィ~って感じなので。

 

セクシャリティねぇ……揺れるんだよねぇ……。
でもさあ性自認とかもう哲学とかの領域じゃね?
「あなたは本当に好きになれる殿方に出会ってないだけだ」的な言葉って存在するけど、それは至極当然の話じゃね? と私は思う。「私が本当に好きになれる殿方」が存在しないことは地球上の殿方を全部検査しないと証明できないので。

 

仕事できる同年代くらいの男性をめちゃくちゃ妬んでぶっ倒して成り代わりたいと思ったことがある。でもまあ男性だからどうとかじゃなくて、仕事ができる上に人当たりもよく親切心に満ちているという、人としてのポテンシャルが高いから評価されているんだと改めて気づき、この人のポジションを奪っても同じパフォーマンスを到底できねぇな~と思って恨むのをやめた。最近はそういう人を師匠だと思うことにしています。

 

名札ほしいの分かる~~~~!!!!!!!
私は全部中途半端だから言いづらいんだよね~!
シスジェンダーバイセクシャルXジェンダーもリスロマンティックも全部これが私を言えるほど確証がない。最近ちょいちょい言ってる「三次元の恋愛よく分からん」も分からないとも分かるとも言えない認識量だから言っていいのか言わないほうがいいのか悩む。
いいんです……私には「メイダメを書いている人」「シルビアちゃんを推している人」「何かよく感想言ってる人」「株式会社○○の△△課の人」「××の業務の担当者」みたいな色んな名札あるので、セクシャリティの名札がなくてもまあいいんです。

 

あ、恋愛話苦手については聴けるときもあるんで、私に恋愛関連の悩み相談とか愚痴とか言ってくれる場合は私が「今ステータス異常が起きてて上手く相槌できないタイミングです」と言ったらリスケジュールしてもらえるか、もしくは文章で送ってもらえると反応しやすいかもです。

 

性自認と恋愛傾向の揺れは私はけっこう振れ幅大きい。「ひとりのときは男度が若干強くなる」「人と喋ると女寄りになる」みたく行動によって性別の割合が変わるのでごちゃごちゃ。
最近は「6~9割女・それ以外は性別不明」みたいなよく分からん感じで落ち着いている。
いや分かりづらい。

 

このブログも最初のほうは男寄りの自分が喋るための場所だったのに、いつの間にか女寄りの私も入りこんできてますよね。今この文章書いてるのも女人格のほうだし。

まあそんなもんです。

 

↓紹介した作品のリンク

ぼくは性別モラトリアム | からたち はじめ |本 | 通販 | Amazon

 

f:id:nnaboraababa:20220417134328j:image