2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
あまりに非現実的なせいで、かえって恐ろしく生々しかった。 【※暴力的な表現・グロテスク描写に注意※】 【※ネタバレ有※】 『侵蝕 壊される家族の記録』(著:櫛木理宇さん、角川ホラー文庫)読了。 何故人はこうも簡単に自分を失ってしまえるのだろうか。 …
指揮者はリズムを刻むための機材ではない。その正体は…… Beseeltes Ensemble Tokyo、略称「べとオケ!」を拝聴して参りました。 本記事はその感想、指揮者というお仕事へのフォーカス編です。※なお、僕には音楽の知識も文章力もないので、その点はご納得の上…
その悩み、本当にあなたの問題か? 『嫌われる勇気』(著:岸見一郎さん・古賀史賀さん、ダイヤモンド社)。僕を長年追い詰めた悩みの正体が的確に書いてあったので驚いた。読みながらずっと泣いていた。 【※ネタバレ注意※】 僕は近ごろずっと「普通」になり…
面白くない。僕はそう思っていた。 『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督、スタジオジブリ)。過去の僕はこの映画を見たとき、「何の話なだったんだ?」と思った。よく分からない、だから面白くないと。改めて見て僕は、ハクの話だと思った。 千尋がハクの正体…
この美しい絵は僕の描いたものではない。 ダムドスレイさん(以下、だむさん)という、僕がTwitterなどでお世話になっている方のものである。 今回、本ブログで紹介させていただく許可を得ることができた。なので存分に長文を書かせていただこうと思う。 【※…
人生とともにあったゲーム。 僕の血はたぶん、トマト色。 『トマトアドベンチャー』。略してトマアド。ゲームボーイアドバンス専用のこのゲームは、僕が人生を通して最も愛したゲームのひとつだ。一種類のソフトで10年以上プレイしたものは、僕にはこれの他…
『……だってボクの人生は、ボクのためにあるんだからね!』 この一文は、超大作ゲーム・『ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて』(発売元:スクエア・エニックス)で僕が一番好きなセリフだ。このセリフだけを聞いても、多くの人はどのキャラクターがい…
まるで子供のラクガキだった。 あるいは、精神を病んだ人の絵であった。 日比谷線の電車の中で、僕はひと目惚れを経験した。 荒々しく、内なる情動をキャンバスに筆で殴りつけるようにして描かれた線。人を食らう怪物のようにも、愛らしいマスコットキャラク…
強烈な飢餓に苛まれるさまは、まるで過度なダイエットに苦しむお嬢さまのようだった。 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(CAPCOM)が、2019年9月6日に発売された。お恥ずかしいことに僕はまだプレイできていないのだが、好きなモンスターが登場…
初期のチート?! カラフルベトベトンは強くてキュート! 『ポケットモンスター サン・ムーン』(制作:株式会社ゲームフリーク)。 このシリーズの舞台は「アローラ地方」というハワイを彷彿とさせる、複数の島からなる自然豊かな土地である。 この地方には…
嘆かず動く、したたかガール!!! 週刊少年チャンピオンにて連載中のマンガ『謀略のパンツァー』(作者:古田朋大先生)について再び話させていただきます。 このマンガは、品行方正の生徒会長が女子生徒のパンツを見るべく策略をめぐらす、頭脳派変態ラブ…