コボレ恥之介と 石の下でさざめく記事たち

元・マンガ家志望。小説・映画・漫画の感想や表現技法の勉強、自作品の批評など。僕がアウトプットするためのブログです。

おエ口度が高いと人体! しか言えなくなる-『乳神 柳瀬さき写真集』(双葉社)感想

買った動機のひとつは私のオリキャラのひとりに胸の大きさが似ていたこと。大きな胸ってなかなかどう描いたらいいか分からないんだよね。


表紙がおエロめなだけで中身はそんなじゃないんでしょ知ってるよ、と思ったのに、想像の20倍くらい煽情的だった。

おセンシティブなところはフォトショとかで加工して消してるのかなぁ。


薄桃色のビキニを纏い、前屈みになって屋根のひさしに捕まる姿は「人体……!」って思いました。ヒトってこんな難しいポーズ取れるんですね。がんばってポーズ作っておられるのかもしれないけど。


上半身に布を纏わない状態で下向きになっているポーズ、下乳部分ってこういうふうに胴体についてるんだ……と思った。硬質な肋骨から柔らかな下乳に切りかわる様子が美しい。重力に対し皮膚が張って抵抗している感じもあって、人体……! と思いました。
おエッチ度が高いと私は「人体……!」しか言えなくなるようです。


感想書くのに調べたらアマゾンの電子版はアダルトカテゴリでちょっとびっくりしちゃった。電子版限定カットとかあるのかな。私が購入したのは紙版でした。アマゾンさん、ときどき「アダルト判定の基準あってる?」ってのもあるから詳細は分からんけど。

 

↓紹介した作品のリンク

柳瀬さき写真集 『乳神』 | 松田 忠雄 |本 | 通販 | Amazon

 

 

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セクシャリティは揺れる。『ぼくは性別モラトリアム』(からたちはじめさん、幻冬舎)感想

 

私の話じゃねぇかッ……となる箇所が多々。マイノリティさんのエッセイは「この感覚私にもあるなぁ」と思うことが多いなと思う。

だからって私がマイノリティの方の助けになれる味方になれることとはまっったく違うけど……そこは置いておくとして。

 

1章02の話、ほしがる人にあげたいのすげーーーーーーーーーーーーーーーーーーー分かる。そうそう、大小じゃなく「ある」って概念が嫌なんだよね!

(追記:人にあげられるほど見事なものではまったくないと気づき、まあ「ある」って状態でもいいかと思ってきた)

 

私は女性ものの服着るの好き。ロングスカート好き。男体になってもスカート履きたい。化粧も一応はしたい人。ただ化粧に全然詳しくない。最低限それっぽくなっててくれたらいいなくらい。

 

私の違和感っていつからなんだろう。小中高とほとんど気にした記憶ないし、遅いほうだと思う。

 

私も女の子になろうキャンペーンやってた時期あったなー。私の女装好き(私は自分が女性物の服を着ることを女装と呼んでいる)はそのころの名残もある。でも殿方とつきあうのはやっぱいたしかねるなって感じかも。殿方に恋愛感情を持つことができていたころは「私もみんなと同じなんだ!」っていう安心感に固執してた気もする。その殿方を通して「男体を持った私自身」を見ていた気もする。純然たる恋愛感情としての側面もあったとは思うけど。そういう屈折も含めて恋愛と呼ぶんだよと言われたらそれまでなんスけど。

下手に殿方に恋愛をした過去があるからこそこういうの言いづらかったんだよね~……。

 

こんなこと言ったわりに私は男体になりたい的な気持ちがそこまで大きくはない。身体的な性別がない形が理想かも。自分の性自認が100%女じゃないのに身体的な性別が100%女ってのが何か薄気味悪ィ~って感じなので。

 

セクシャリティねぇ……揺れるんだよねぇ……。
でもさあ性自認とかもう哲学とかの領域じゃね?
「あなたは本当に好きになれる殿方に出会ってないだけだ」的な言葉って存在するけど、それは至極当然の話じゃね? と私は思う。「私が本当に好きになれる殿方」が存在しないことは地球上の殿方を全部検査しないと証明できないので。

 

仕事できる同年代くらいの男性をめちゃくちゃ妬んでぶっ倒して成り代わりたいと思ったことがある。でもまあ男性だからどうとかじゃなくて、仕事ができる上に人当たりもよく親切心に満ちているという、人としてのポテンシャルが高いから評価されているんだと改めて気づき、この人のポジションを奪っても同じパフォーマンスを到底できねぇな~と思って恨むのをやめた。最近はそういう人を師匠だと思うことにしています。

 

名札ほしいの分かる~~~~!!!!!!!
私は全部中途半端だから言いづらいんだよね~!
シスジェンダーバイセクシャルXジェンダーもリスロマンティックも全部これが私を言えるほど確証がない。最近ちょいちょい言ってる「三次元の恋愛よく分からん」も分からないとも分かるとも言えない認識量だから言っていいのか言わないほうがいいのか悩む。
いいんです……私には「メイダメを書いている人」「シルビアちゃんを推している人」「何かよく感想言ってる人」「株式会社○○の△△課の人」「××の業務の担当者」みたいな色んな名札あるので、セクシャリティの名札がなくてもまあいいんです。

 

あ、恋愛話苦手については聴けるときもあるんで、私に恋愛関連の悩み相談とか愚痴とか言ってくれる場合は私が「今ステータス異常が起きてて上手く相槌できないタイミングです」と言ったらリスケジュールしてもらえるか、もしくは文章で送ってもらえると反応しやすいかもです。

 

性自認と恋愛傾向の揺れは私はけっこう振れ幅大きい。「ひとりのときは男度が若干強くなる」「人と喋ると女寄りになる」みたく行動によって性別の割合が変わるのでごちゃごちゃ。
最近は「6~9割女・それ以外は性別不明」みたいなよく分からん感じで落ち着いている。
いや分かりづらい。

 

このブログも最初のほうは男寄りの自分が喋るための場所だったのに、いつの間にか女寄りの私も入りこんできてますよね。今この文章書いてるのも女人格のほうだし。

まあそんなもんです。

 

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ぼくは性別モラトリアム | からたち はじめ |本 | 通販 | Amazon

 

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感受性が高いってめんどくせ〜〜って話

「感受性が高い」と「人の話に共感できる」は似ているようでまっったく別のもので、「共感が高い」せいで人の話に共感できないことも正直多々ある。

 

分かりやすいので言えばスカ●ッとジャパン。「こんな嫌な人がいたけどこんな解決方法があってスカッとしました!」って内容なわけだけど、前提条件の「こんな嫌な人がいたけど」のとこでヴッッッってなっちゃってその先の「スカッと展開」に感情が追いつかない……😐

しかもスカ●とジャパンで置いてけぼりになる理由は別のもあって。それは映像=「視覚情報」ということ。人は視覚情報に文字情報の6倍感情を揺さぶられやすいらしい。要するに小説で同じシーンがあったとしたら、映像情報はその6倍ヴッッッってなるというわけ😲

 

(この段落蛇足)あとついでに言うと人間にはネガティブ本能というやつがあって、悲観的な情報を無意識に集めやすいらしい。そして恐怖を感じたときに発するノルアドレナリンという脳内物質は記憶力増強効果があるのでヴッッッってなるとヴッッッってなった記憶が残っちゃうんですよね〜。

 

ほんとはツダカンさんの役柄すごい好きでツダカンさんエピソードに特化した小説があったら買っちゃうんだけどね。
(最近は追えてないけど、私の知ってる初期ごろの)スカッとジャパンはストーリー構成とか好きだったんだよねー。楽しみたいのに過剰な感受性とやらのせいで断念……🙄

 

共感性とか感受性ってのが必ずしも素晴らしいものじゃないんすよね〜。ときどきすっげぇきついパンチしてくるのも感受性とかいうやつ。でも小説書いたり読んだり絵を描いたり見たりに役立つのも感受性というやつ。イイモンでもワルイモンでもない感受性というやつ。ときどき仕事などで「勢いのまま喋ってミスする」という状態にしてくるのも感受性。推しを見てベリーベリーハッピーになれるのも感受性のお陰。

一長一短。

 

 

 

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画像は私の好物の南蛮漬け(揚げないで焼いたやつ)

※特に意味はない

『カラマーゾフの兄弟1』(ドストエフスキー、訳:亀山郁夫さん、光文社古典新訳文庫)

ドミートリーの苦しみが伝わってきた。
ドミートリーみたいな奴は太くて長い針がびっしり生えた穴の中に捨てて転げまわしてやってもいいと思う。でもドミートリーの苦しさがひしひし伝わってきた。ドミートリーは愚かだが、彼は幸か不幸か、自分の愚かさを理解している。ドミートリーのような輩は断頭台送りにしていいと思う。ドミートリーもそれを望んでいるように思う。
「こんな奴クソだ、シんじまえ」なんてドミートリーに言える人間でありたかった。こういう人間の中に自分に似たものを見いだす人間にはなりたくなかった。僕も胸にそういうものをぶら下げている人間なんだと思う。ドミートリーが僕の分身に思えてならない。ドミートリーの内側の怯えや苦痛は僕にも身に覚えがあるもののように思った。ただ僕はドミートリーとは違って行動的ではない。胸の奥底に閉じこめて苦しんだり、ときどき創作物の中にその浅ましい欲望の欠片を入れこんで、どうにかしている。どうにかなっているかは怪しいが。
読んでてしんどかった。それなのに読むのをやめられなかった。太宰治の『人間失格』を読んだときも同じふうに思った。あの本も苦しい苦しいと思いながら読んだ。自分の正体が書かれた本は苦しい。心臓が潰されそうだ。
自己嫌悪やら自己憐憫やら自己愛やらに苛まれる話だった。
正直今回はあまりネタバレを見ずに読んでいるので、もしかしたらドミートリーのこういう要素はおまけていどかもしれない。でも僕は1巻を読んだ範囲だと、こういうふうに感じた。

 

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ロミジュリ激長感想文〜ジュリエットちゃん愛してるよ〜

ジュリエットちゅわん! 好き好き好きだ〜!!!!!

 

ちくま文庫版ロミジュリ読みました。ジュリエットちゃん好きすぎて呻き声上げまくりました。そんなわけで感想アホ長くなります!

 

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一昨年の12月末に、別の方のロミジュリを読み、1年少々経ってちくま文庫版で読み直し。昔は正直「さほど面白くはないな」と思っていたが、今回はもう面白くてドキドキしてハラハラして、そのせいでページがなかなか進まなかった。考察本でジュリエットちゃんの可愛さを知ったお陰だね。


※ジュリエットちゃんの愛しさについては↓下のほうにおまけでつけた、考察本の感想で呻き倒しました。要約するとジュリエットちゃん好きだ大好き愛してる。

 

パリスさんすげぇいい人だった。
ロミオはかっこよかった。昔読んだときは何だこの情けないわがまま男と思ったけど、けっこう男らしかったね。
バルコニー・シーンでジュリエットちゃんに『君が愛してくれないなら/命を断たれるほうがまし』とありきたりな口説き文句を言うが、これ、嘘じゃないんだよね。有言実行男でした。もうちょい不誠実な男なら悲劇にならなかったものを……。
マキューシオくんがコロされて敵討ちのために闘う姿は、前は向こう見ずすぎてイマイチだったけど、今回は好きだなと思った。

文字が読めない召使いのために手紙を読むシーン、昔はスルーしてたけど、これがキャピュレット家のパーティーを知るきっかけだったのね!

ちくま文庫版は訳が分かりやすい。が、そのせいで卑猥さが際立っている。マキューシオくんが乳母に言った『日時計が淫らな手で……』のとこ、初めて読んだ別の方の訳のときは「?」だったけど、ちくま文庫版は露骨でした。
『穴があったら……』のジョークのところに誤植にあらず、って注釈をつけた話は知ってたけど、それを確認できてよかった。

ジュリエットちゃんは清純そうに見えるけど、乳母を「罰当たりな老いぼれ!」とか叱咤する力強さがあるとこ、好きです。

キャピュレットさん、記憶ではもっといい人だと思ってたけど、娘への態度は現代人としてはウーンと唸らざるを得なかったね。『わしの娘なら、わしの気に入った男の嫁になれ。そうでないなら、首くくれ、飢えて野垂れ死にしろ』
家父長制の時代ですからね。当時はこの思想も、あまり逸脱したものではなかったのかもしれない。もっと大袈裟なもので言えば、『夏の夜の夢』だと親父が気に入った男と結婚しなきゃ死刑ですからね。さすがにこれは行きすぎだけど。
あとキャピュレットさんで「こいつ……(引)」って思ったのは仮死状態のジュリエットちゃんを見つけたときのセリフ。『死神があなたの妻を寝取ったのだ』お前、お前、よく自分の娘に「寝取られた」なんて言えたなあ!? しかもシんでるんやぞ!? いや実際はまだ何もシんでないけど、キャピュレットさんはシんだと思ってるわけだろ、その状態で「死神に寝取られた」って……。
卑猥なジョークはバンバン出てくる作品だけど、ずば抜けてひっどいのはキャピュレットさんのこのセリフだと思う。いや、別訳だと露骨ではなかったから、原文だと意味が違うのかもしれないけど。ただちくま文庫版で1番ひでーのはこれ。2番目は冒頭のサムスンのセリフ。『急所をねらって男なら痛い目、女なら……』。

第四幕第五馬、ジュリエットちゃんが仮死状態になり、悲しみと緊張が押し寄せる場面の直後の、ピーターと楽士のテンポのよい会話はリラックスできていいね。その分この後の悲劇が際立ってしまうのだけれど。

ところで。私は先日『ハムレット』を読んだ。そして今回ロミジュリを読んで、このふたつの作品は終盤に墓場が出てくる、という謎の共通点があることに気がついた。今の日本で特に有名なシェイクスピアの作品といえばこのふたつだと思われるが、そのふたつに奇妙な共通点があるのが面白い。まあただ私が面白いと思っただけで、これ以上ここは広がりませんが。

角川文庫版『ヴェニスの商人』の脚注では、死に際にジョークを放つマキューシオくんについて、『そうした死を達観した態度は、男らしい美徳とされていた』とあった。第五幕第一場で死を決意したロミオが薬屋に『貴様の心にではなく、貴様の貧乏にやるのだ』と言う余裕を見せるのは、この「男らしい美徳」というものだったのかもしれない。

ロミオがシぬシーン、泣きそうになったよおおー。『目よ、これが見おさめだ』このセリフが悲しくて寂しくて辛くて……。『抱き締めるのもこれが最後!』もしんどい。ウッ、感想書くために読んでる今も……クる……。

 

 

 


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■おまけ 考察本の感想■

 

ロミジュリのとこだけ読み直して感想書きました。ジュリエットちゃんのことを超絶褒め讃えました。

 


■『深読みシェイクスピア

バルコニー・シーンでジュリエットちゃんがロミオにthou(ザウ)と呼びかけるという指摘! これのお陰で私は! ジュリエットちゃんが好きになったんじゃあ!!!!
thouは古典英語の英単語。二人称の代名詞。端的に言えばyouと同じ。このふたつの単語の違いは、youは丁寧な「あなた」、thouは「お前」。砕けた言い方。自分と対等か、あるいは目下の相手に使うもの。

ジュリエットちゃんはね、ジュリエットちゃんはだね、ロミオに対して対等の関係にあると思ってるんですよーーー!!!! ロミオのが年上なのにね!!!! はー好きです
「おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの」このセリフが有名だが、その有名なセリフが「ロミオさま」でなく「ロミオ」って呼び捨てなの大好きです。ありがとうこの言葉を使ってくれる日本人。

他の方の訳、みんなジュリエットちゃんはがロミオに敬語ね。thou感がない! thou感がなああああいいいい!!!!!!!!!!!! 重要なのであと1回言いますねthou感がないぞおおおおお!!!!!!!!!!
私がジュリエットちゅわんのどこが一番好きかってこのthouなんだよ、バルコニー・シーンで、出会ったばかりの年上ロミオにthouって呼びかけて結婚しようってジュリエットちゃんから言うっていうところが好きなんだ分かるかーーー!!!!!!!!!!!

ロミオと出逢って手にキスされて、そしたら名前も知らないロミオをお前呼び💜💜💜 好きなタイプの女すぎる💜💜💜 私のこともお前って呼んでください💙💙💙💙💙💙💙
ジュリエットちゃんの手に口づけしたい……。いやもういっそ足にキスさせてください。貴女の足の爪の先で私の唇を傷つけてくれ〜!

 

 

■『すべての季節のシェイクスピア

失恋直後の人のパワーは恐ろしい。ロザラインへの失恋があったからこそ、ロミオは向こう見ずになってしまったんだろうな。
毒薬を飲み干したロミオに『O churl!』(ケチ!)って言うのあどけなくて可愛いんだよよおおおおお!!! まだ13歳!!!! 幼いんだよ!!!!

品の悪いジョークばかり言う乳母の傍にいて下ネタ言わないジュリエットちゃんの清純さよ
ティボルトの死を嘆くフリをしてロミオの追放を嘆くしたたかなジュリエットちゃんも大好き
「愛を誓って」と言った直後に「やっぱり誓わないで」というジュリエットちゃん……。相手を翻弄しようという気があるのでなく天然でロミオを翻弄する魔性っぷり💜💜💜💜💜

 

 

■『快読シェイクスピア

ロミオの名前を乳母に聞くとき別のふたりの名前を聞いて、3人目にロミオの名前を聞く、ジュリエットちゃんの聡明さ。ンァ〜好き〜!
今までの翻訳の中で一番猥褻、と松岡さん本人も言っておられて笑いました。

イタリアのヴェローナに、実際にジュリエットちゃんの像があるそうで。ジュリエットちゃんは神さまになった、という言葉に救いを見出しました。


結論。
ジュリエットちゃん大好き愛してる。

 

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◆『シェイクスピア全集2 ロミオとジュリエット』(ちくま文庫版)→【シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫) | W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子 |本 | 通販 | Amazon

【鬼滅】無限列車編、小説と映画&マンガの表現比較

鬼滅、せっかく映画を観てマンガも読んだので、小説も買ってみようと思いました。映画とマンガだけでも表現方法にいくつか差があったんですよ。(技に関する解説はマンガだと第三者視点のモノローグだった部分が、映画だと魘夢くんやモブ少女のセリフになっていた、など)だから比較したら楽しいかなーと思って。
箇条書きです。

 

【※ネタバレ注意※】

 

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◆原作でも映画でも描かれなかった細かい部分

 

・禰豆子ちゃんが頭突きした後に泣いた理由

 

・全集中の呼吸を使っているときの感覚
『ぐっ、と腹に力を入れる。いや、ちがう。もっと繊細に――血管の一本一本に――……』

 

『鬼の存在は、世間にはふせられている。明日の新聞では、ただの脱線事故として報道されるはずだ。もしなにか見たものがいたとしても――それは、恐怖ゆえの世迷言、夜汽車で見た悪夢として片づけられるだろう』
(→悪夢、というワードが出たのがかっこいい)

 

 

 

 

◆炭治郎くんの匂いに関する敏感さは、小説が一番感覚を共有できた気がした

 

『血の匂いが――人の血のにおいがする』
→煉獄さんが猗窩座さんから大怪我を負わされたことを知るシーン。まず匂いを感知するところが彼らしいと思った。

 

 

 

 

◆技の様子をどう文章で描くのか

 

『炭治郎が円を描くように刀をふりあげる。その軌跡にそって、流水の幻影がゆらめいた』
→簡潔だけど視覚的に分かりやすい。すげーなと思った。

 

 

 

 

◆朝の美しさに小説で初めて気づいた

 

『炭治郎の絶叫が、しずかな朝の森にすいこまれていった』


『朝日が、すべてを浄化するようにきらめいていた』


『客車のなかにとりのこされていたケガ人たちも、全員外へと運びだされ、明るくなった土手や、森の入り口の木陰に身を横たえて、救助を待っている』

 

→苦しい時間の終わりや、希望の訪れを感じた。

 

 

 

 

◆柱がバンバン出てくるシーンの表現

 

・特徴的なビジュアルのキャラが最後にガンガン出てくるじゃないですか。それぞれ容姿を描写してたら絶対まどろっこしくて嫌になると思うんですよ。それを細長いカット絵を重ねて見せて、容姿の描写を省くって技が見事ですげーーなと思った。このシーンに余計な情報はいらない。これがベスト。
しかもこれ、各章タイトルのところに似たような「縦長カット絵」が添えられているので、全然違和感がないんですよね。すげーわ。

 

 

 

 

(どうでもいいけど)漢字について

 

『ヘンな……無意識領域……』(煉獄さんの無意識領域について、少女の感想) 


『ヘンなことばかり言ってしまう……つかれてるのかな』(炭治郎が夢の世界に薄ら違和感を覚え始めたときの独白)

 

→このふたつ、原作マンガでは『変な"無意識領域"』『変なことばかり言ってしまうな/疲れてるのかな…』と、「変」が漢字表記である。映画台本がそうだったのか、著者の漢字表記の拘りゆえか。
小説はそもそも文字が多いし、何しろジュニア向けの本なので、やたら漢字にするのは相応しくない。「変」より「ヘン」のが適しているんだな~というどうでもいいぼやきでした。

 

 

 

 

◆煉獄さん……

 

煉獄さん……

つきあいたいお姉さん像(長い)

ちょっとだけ欲を言えば


私より2歳上で、ショートカットで、ちょっと髪を染めてて、ちょいつり目で、目がでっかくて、ちょっと目の色は薄めで、睫毛が長くて量が多い、唇は肉厚でうるうるで、舌は長くて分厚くて、歯並びがよくて、身長167cmで、でもハイヒールをしょっちゅう履いてて、膝が隠れるくらいのペンシルスカートを履いてて、ときどき膝裏がチラッチラッと見えて、その膝裏は驚くほど白くて、脚はちょうどいい具合に凹凸があって、傷はひとつもなくて、全身永久脱毛をしているので無駄毛はほとんどない、腰はキュッとくびれている、胸は平均より明らかに大きい、ちなみに私がうっかり胸を凝視してしまっても基本は怒らずに「えっちね!」って言ってくすくす笑ってくれる、でも機嫌が悪いときは無言で頰をパーンって叩いてくる、私が落ちこんだときにはごく稀にだけどおっぱいに触らせてくれる、肘や肩や膝は基本的に頼めば触らせてくれる、肌は触れるとちょっぴり冷たい、肌は驚くほど白い、肌は舐めると白葡萄のような味わい、指は細くて白くて長い、舐めるとリンゴ味のアイスの味がする、近づくと妖艶で官能的な香りがする(家でも香水をつけている!)、緊張すると舌舐めずりをする癖がある、料理がものすごく上手い、でもお裁縫はちょっぴり苦手、綺麗好き、家族ととても仲がいい、面倒見がいい、私のことを何故か「下の名前+くん」で呼んでくれる(恥之介くん、みたいな感じ)、私のことを心から愛してくれて、一途で、でも私が他の人に目移りしたときはちょっとくらいなら許してくれる、でも嫉妬してくれる、真っ直ぐで、誰にでも優しくて、がんばり屋で、でも実は泣き虫、いつも大人ぶっているけど私の前でだけは子どもみたいに泣いてしまう、キャリアウーマン、若くして出世する才覚の持ち主、後輩からの信頼も厚い、喋ることが好き、人の悪口は言わない、怒るとたまに喋ってくれなくなる、私のつまらない話に興味を持ってくれる、ちょっぴりオーバーリアクション、たまに意地悪、やんわりS、ちょっぴりナルシスト、頭がいいけれどそれを過剰にひけらかしたりしない、読書が好きでクラシック音楽に詳しい、シェイクスピアもわりと好き、感動しやすい、ちょっぴりオタク気質、私のオタク趣味を否定しない、中学高校で運動部、健康的、好物は野菜、薄味が好き、英語が得意、コミュニケーション能力が高い、でもやかましくはない、何ごとにも興味津々、フットワーク軽め、いつも笑顔、顔が赤くなりやすい、私が褒めるといつでも喜んでくれる、私のこともちょっとしたことで褒めてくれる、少々ロマンチスト、そしてやっぱり私のことが超超だ〜いすき!


って感じのお姉さんとつきあいたいですね……。

 

 

 

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といいつつも本当は別につきあいたいわけではない
(お姉さんに限らずどんな女性とも男性ともそれ以外の性別の人とも、つきあいたいという気持ちがあまりない)

まあでも妄想は自由なんで……