コボレ恥之介と 石の下でさざめく記事たち

元・マンガ家志望。小説・映画・漫画の感想や表現技法の勉強、自作品の批評など。僕がアウトプットするためのブログです。

読書感想文

『カラマーゾフの兄弟1』(ドストエフスキー、訳:亀山郁夫さん、光文社古典新訳文庫)

ドミートリーの苦しみが伝わってきた。ドミートリーみたいな奴は太くて長い針がびっしり生えた穴の中に捨てて転げまわしてやってもいいと思う。でもドミートリーの苦しさがひしひし伝わってきた。ドミートリーは愚かだが、彼は幸か不幸か、自分の愚かさを理…

ロミジュリ激長感想文〜ジュリエットちゃん愛してるよ〜

ジュリエットちゅわん! 好き好き好きだ〜!!!!! ちくま文庫版ロミジュリ読みました。ジュリエットちゃん好きすぎて呻き声上げまくりました。そんなわけで感想アホ長くなります! 一昨年の12月末に、別の方のロミジュリを読み、1年少々経ってちくま文庫…

『恋愛嫌い』(平安寿子さん、集英社文庫)感想

何と言ったらいいか分からない一冊。 ただこの感想、「悪かった」と言っているわけではない。むしろ良作だったがゆえに感想がわからないのだと思う。あまりに考えることが多すぎて、思考が渋滞を起こしている。私はこの本の感想を、何度も書いて、何度もボツ…

 【読書感想文集】シェイクスピアおすすめ作品、勝手に5選!【ただの僕のお気に入り】

シェイクスピアの代表作を2つ挙げてください。 もしそう問われたら、多くの人はまず『ハムレット』と答えるだろう。では2作目は? と問われると。 面白いことに、人によって意見が分かれるのだ。そんなわけで。オモシロ作品目白押しのシェイクスピアの中で、…

つまらない本たち ~諦めた本は、挫折した理由について考えよう!~

読み始めた本は、最後まで読まなければならない。僕はそう思いこんでいる。だがどうしても自分の肌にあわない本というものもある。そういった本を捨てる勇気も必要だ。僕はもったいない症候群に囚われた人間なので、ただ捨てるということがどうしてもできな…

【マクベス】共犯ラブロマンス? 甘美な恋に溺れた一卵性夫婦の絆と破滅【シェイクスピア】

共犯関係。それは、甘美な愛の調味料。 シェイクスピアの四大悲劇のひとつ・『マクベス』をご存知だろうか。僕はこの話が大好きだ。 好きなところは2つある。ひとつは「新生児の誕生の瞬間に立ち会った気分になるから」、もうひとつは「夫婦愛を強く感じるか…

【読書感想文集】不純愛にときめくアナタへ届け

無差別快楽殺人鬼の純愛。恋人と一緒にいるために、恋人を食べることにした男。略奪愛の記憶に生涯支えられた女……。 人は常に美しくはいられない。ヘドロがこびりついて取れなくなった自分にも、祝福は訪れるのだろうか。苦痛のトンネルを抜けた先に、さらに…

生エ口表現にネジ抜かれ……【読書感想文集】

恋愛小説ってやつは、何故こうも不倫ものが多いのだ。 大人の恋とはそういうものなのか? 僕のような8歳女児にはよく分かりません。 『LOVERS 恋愛アンソロジー』は裏表紙に「不倫もある」というような書かれ方をしていたので、1作くらいあるくらいかと思っ…

【読書感想文集】青春キラキラ読書健康法

「青春」「健康」という言葉を感じる本を続けて読んだ気がします。スポーツに合唱コンクール。友情モノ。医療モノ。幸せをテーマにした本もありましたっけ。やはり元気は万物の源だ。 以下、拝読本の感想まとめです。 -------------------------------------…

【読書感想文集】奇妙! 感想エクスプレス!

『世にも奇妙な物語』というオムニバスドラマシリーズ。 あれって正式な略称は何なのだろうか? 僕はずっと『よにきみょ』と呼んでいたのだが、誰にも通じない。ではそれ以外の略称があるのかと言えば、何故か聞いたことがない。それなりに長いタイトルなの…

恋をしたいのか、僕は? 『愛に似たもの』感想

クリスマス前に、自分に恋人がいないことを省みるという恒例行事が、この国には存在するらしい。 僕は今まで気づかなかったが、今年はその存在に気がついた。別にそれで行事に参加した訳ではなかった。「あのときこうしていれば、自分にも恋人が」なんて考え…

DV夫vsプロボクサー妻!? 萩原浩さんの短編集『冷蔵庫を抱きしめて』感想

あなた色に染まります(物理)。 『冷蔵庫を抱きしめて』(萩原浩さん、新潮社)読了。萩原浩さんは2016年、直木賞を受賞した作家だ。そのときの受賞作・『海の見える理髪店』を生むきっかけとなったのがこの『冷蔵庫を抱きしめて』という短編集。 『冷蔵庫…

刃物で人は強くなれるか?『ナイフ』(著:重松清さん)感想

勇者が大剣を背に携えるように、僕はこのポケットに、バタフライ・ナイフを入れておこう。 これで僕は強くなれるに違いない。 『ナイフ』(著:重松清さん、新潮文庫)を拝読いたしました。 いじめをテーマにした短編集。 表題作の『ナイフ』は、いじめられっ…

人生を変えた涙の書!ー『嫌われる勇気』感想

その悩み、本当にあなたの問題か? 『嫌われる勇気』(著:岸見一郎さん・古賀史賀さん、ダイヤモンド社)。僕を長年追い詰めた悩みの正体が的確に書いてあったので驚いた。読みながらずっと泣いていた。 【※ネタバレ注意※】 僕は近ごろずっと「普通」になり…

入社前にはまずこの本!『絵解ビジネスマナー基本の「き」forフレッシュマン』感想

いつもお世話になっております。コボレ恥之介でございます。お忙しい中、私のブログにお越しくださいまして、まことにありがとうございます。僕は背筋を伸ばし、腰から30度ほどを前に傾けた。 おい恥之介、どうした今日はやけに丁寧じゃないか! ビジネスマ…

うっかり恥之介vs仕事術本『絶対にミスをしない人の脳の習慣』!

この本を夢中で読んでいたらバイトに遅刻しました(怒) 結論から言うと、今回はそういう文句の話です。 僕・恥之介のうっかりミスの発生率は非常に高く、ある友人は僕がうっかりミスを落とすと「恥之介が、また恥之介力を発揮した!」と言ってくる始末。恥…