コボレ恥之介と 石の下でさざめく記事たち

元・マンガ家志望。小説・映画・漫画の感想や表現技法の勉強、自作品の批評など。僕がアウトプットするためのブログです。

ハロワ求人票が丸分かり! ー『ハローワーク採用の絶対法則』感想

注目すべきは、929字からなる「圧倒的な微差」!

 

 

 

 

このブログを執筆している現在は某日深夜。家の外は強く殴りつけるような雨と風。どことなく不安を煽り、悲しい夢と化して僕の中に侵入しようとする。
と格好をつけた言い方をしたが、要は雨風が怖くて寝れないという話です。
仕方がない、ブログを書こう。
もしかしてブログを書くために僕はわざと「雨風が怖くて寝れない」状況を作り出しているのだろうか? そうに違いない。

 

前置きはともかくとして、最近読んだ本の話。
本日はハローワーク採用の絶対法則』(五十川将史・著、誠文堂新光社に触れさせていただきたい。
そのような本を読むということは、僕は会社の人事担当者なのだろうか?
違う。逆だ。採用していただく側である。

えっ、こいつ就活中なのにブログとかで遊んでんの?????? しかもこんな偉そうな口調で書いちゃうの???? バカなの????
すみませんその通りです。僕は実は就活中です。トチ狂ってブログ始めたらドハマリしました。
でも僕、先日までプレッシャーに負けに負けてダークネスモードにいたんですけど、ブログ始めてからめちゃくちゃ元気になったんですよ。アウトプットは健康にも役立つのよ……。
って僕は話を逸らすのが好きですね。申しわけない。


さて求職者である僕も、求人票をお作りになる方々のノウハウを知ることで、就活を有利に進めることができるのではと思って拝読しました。
なんとこれが、普通に読み物として面白かったんです(就活のための学びはどうした???)。

とにかく今回はそういう話です。

 

 

f:id:nnaboraababa:20190926082656j:image

 

一番面白かったのは「929」という数字。
これはハローワークの求人票に記載できる最大の文字数とのことである。


あんなにも狭いスペースに、1,000字近い文字を入れられるだって! 僕は椅子から転げ落ち、床に後頭部を強かに打ちつけずにはいられなかった。
例えば「仕事内容」欄には297字も書けるし、そこには仕事の内容以外も書ける。現在どんな人が働いているか、どんな技術を身につけられるか、どんな方を歓迎するかを書くことだって可能らしい。書き切れなかったら「特記事項」(216字)「備考」(208字)にまで書けてしまう。これを活用しない手などあるのだろうか?! いやあるまい!

楽しそうだなぁ〜、求人票を書いてみたいなぁ〜と僕は思った。
僕はドアホなので、字を多く書くほど楽しくなる性質だ。数が多ければ強いという安直な思考を持っているのだ(だから記事も無駄に長くて読みづらいんだよなぁ)

 

 

そしてまた、ターゲティングの重要性も学んだ。どんな人材を求めているかを考え直し、その人に向けたラブレターを作るイメージで書くものだそうだ。
求職者側としては、「どんな人材を求めているか」のイメージを明確に持てる企業さまから感じた好感は、信じてよいということだ。

 

 

また、いつ求人票を出すのが企業さま側にとって有利かということも知った。
ハローワークに関しては、効果的な掲載日は毎月2日だという。
ハローワーク求人票はいつ出しても翌々月の末日までが有効期間らしい。よって採用が決まらなかった求人は更新手続きを行い、月初はライバルがひしめきあう。ゆえに2日など日をずらして出すと、検索の上位に出やすい
しかしあまり遅いとそれも問題だ。求職者も感覚的に月初は新たな求人票が出るイメージを持っている。月初求人票狙いの求職者に流される危険があるらしい。

 


そして、求職者が「働きやすさ」を判断できる要素についても書では言及されていた。
3年後離職率、平均勤続年数、平均残業時間、女性の役員数、公的機関からの認定や表彰、などである。

 

 

以上の4点が僕が特に「ナルホド!」と思った箇所なのだが、もちろんその他にも発見はギッシリと詰めこまれていた。重さを感じるほどにたっぷりとクリームの詰まった、薄皮のパンのように。

2018年に書かれた本なので情報は新しいし、重版もかかっている。信頼度できる情報。
これから求人票を作成する企業さまはもちろん、求職者側も読んで損はないだろう。


ただ、求人票が寡黙な企業さまにも素敵な場所が十分あるとは思う。だからハローワーク求人票が充実していないからといって安易に突っぱねてしまうのはもったいない。ウェブ検索や実際に面接へ赴いて雰囲気を見させていただくことも大切だと思う。

 

 

 

 

家の外はまだ強い雨と風が支配し、強い音を立て続けている。まるで僕の将来を暗いビジョンで覆い尽くそうとするかのように。
僕の中にも強い嵐が吹き荒れる。この雨風は無知から来る不安と言えるだろう。
実際の台風は過ぎ去ることを待つことしかできないが、僕の中の天候は学びによって晴天へと変えられる。
僕の心に光を与える有益な書に出会えて僕は幸せである。
いやまあ、そもそもの目的は素晴らしい企業と出会って入社の機会を得ることだから、全然まだまだ満足しちゃアカンのですけど。だから結論としてはこうですね。

 

 

 

 

寝ろ(寝ます)

 

 

 

 

*本の詳細→【https://www.amazon.co.jp/dp/4416618387/

 

*社労士である作者さまの会社HP→【ウエルズ社会保険労務士事務所 岐阜県 可児市の社会保険労務士