外出自粛中は料理で冒険! 馬鹿が食レポを書く企画~ヨーグルトに黒ゴマを入れる編~
僕は普段、何を食べても「何か知らんけどおいしい」しか言わない人間だ。甘くておいしい、魅力的な食感だ、などと言わず、「何か」というぼかしでごまかそうとしてしまう。ブロガーであり、小説を110作品も書いているくせに、僕という人間にはそういう怠けた性質があった。
世界政府は僕の語彙力を危惧し、全世界同時配信の動画でこのような発表をした。
『コボレ恥之介に、食レポ記事を書かせろ!』と。
挑めコボレ恥之介、食レポ記事で世界を救え!
『コボレ恥之介と石の下でさざめく記事たち』第44話 『馬鹿が食レポを書く! ~ヨーグルトに黒ゴマを入れる編~』! 絶対見てくれよな!
……というのが前回までのあらすじです。
世界政府て何の話やねん、というツッコミは置いておくとして。
今回は、語彙力を磨くために食レポしたるぜ! という企画です。
そんなわけで、今日は知人から聞いた変な食べあわせの話でもしましょうか。
知人は近ごろヨーグルトにゴマを入れることにハマっているそうです。
どう考えてもあわへんやん……。
でも、だからこそブログネタにはおあつらえ向きってやつでしょう。ブロガーにとって不味いとは美味いのことである。
本日犠牲になってもらうのは、スーパーでもお馴染みのビヒダスヨーグルトさん。
混じりけのない清楚なプレーン味。少女のように可憐な甘さの加糖仕様。
清廉潔白なこのエンジェルは、これから黒い悪魔どもに嫌というほどハグをされてしまうのです。ああ、口にするだけでも恐ろしい。
失礼ながら、天使さまのご自宅訪問といきますか。何も知らない乳白色の肌が見えます。コンコン、ガチャ、こんにちは。
朝日に包まれる穏やかな家に、夜を吹きこみに来ましたよ。
天使は訪問者の姿を目にしました。有象無象の悪魔ども。天使の瑞々しい眼差しに、乾いて尖った悪魔どもの醜悪な姿が写ります。
白一色に統一された清潔な部屋に、盗人どもが土足で侵入していきます。じわじわと、ずんずんと、黒は領地を広げていきます。おのれ悪魔ども、天使の悲鳴が聞こえないのか!
ああ! 何ということでしょう! ここはもう、すっかり魔界の一部です。天使は悪魔どもの下敷きです。耐え切れずに沈黙してしまいました。
見てください、この天使の亡骸を。こんな残酷な姿、二目と見たら誰も泣かずにはいられまい! 僕の舌で溶かし、僕の胃で弔う。それが僕にできる、唯一のことに違いありません。
それでは失敬。ぱくり…………。
…………。
!!!!
うま~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!
ヨーグルトの滑らかな舌触りに彩りを加える、ゴマの粒々プチプチとした歯触り!
甘くほんのりとした酸味、そして最後にぶわっと広がる香ばしさ!
あうわけない、なんて言った奴誰だ!
考えてみればゴマクッキーだって、甘い物×胡麻ではないか! ゴマは最初から甘みとの相性がばっちりなのだ!
ヨーグルトと黒ゴマ。
この邂逅、僕はてっきり天使の家を悪魔が荒らしに来たのだと思っていた。
違ったのだ。
お手紙をもらった黒山羊さんが、白山羊さんのお家に遊びに来ただけだったのだ!
一緒に楽しくお茶会をして、お喋りをする。
色は違えど、彼らは気のあう友人同士だったのだ!
以来、僕はヨーグルトにはゴマを入れるのが常となった。いやぁ、すっかりハマってしまった。
ちなみにだが、甘みの強いヨーグルトのほうがあうようだ。
牧○の朝やブ○ガリアヨーグルトは酸味が強いため、「何か違うなぁ」になってしまう。
みなさんもぜひ、試してみてください。
あともし、他にヨーグルトにあうものがあったら教えてね。レポートするかは分からんけど。
…………というわけで、コボレ恥之介の初食レポ記事でした。どうです、けっこう書けるもんでしょう!
え?
味の感想全然言ってねぇじゃんって?
意味分かんねぇ比喩表現に逃げてるだけだって?
…………。
その減らず口、ヨーグルトで塞いでやろうかぁああンっ?!?
--------------------------------------
◆ビヒダスヨーグルト商品情報(僕が今回食べたのとはサイズが違うようだけど、たぶん同じ商品)→【ビヒダス プレーン加糖タイプ | ヨーグルト | 商品紹介 | 森永乳業株式会社】